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吉野川市・阿波市で活躍する人をご紹介! 魅力人(ミリョクビト)!

vol.3 矢島 志平さん

音楽・絵画・小説…3つの分野で活躍する多才なアーティスト

手に持っているのはデビュー作の『1/4窓 ヨンブンノイチウィンドウ』。

今回ご紹介するのは「矢島 志平」さん。

吉野川市を拠点に活動する多才なアーティストです。

 

かつて音楽での成功を夢見て上京し、仕事と音楽に精力的に活動されていました。

しかし夢半ばでの挫折。

焦りや後悔が矢島さんを襲い、やがては精神的な病に侵されてしまいます。

徳島へ帰郷した矢島さんを待っていたのは、壮絶な苦悩の日々でした。

 

そんな矢島さんが徳島で活動を開始するまでに立ち直れたのは、ご家族の支えがありました。

そして愛する祖父の逝去という悲しい出来事が大きなきっかけとなり、矢島さんは再起。

 

「おじいちゃんが僕の苦しみを全て持っていてくれたんだと思っています」

そう語る矢島さん。

 

過去の苦しみを今は創作のエネルギーへと変換し、マルチアーティストとして活動されています。

ハープを演奏する矢島さん。本格的なグランドハープやギターのレッスンも行っています。

Q1. どんなお仕事/活動をしていますか?

音楽・絵画・小説、3つの分野で活動しています。

音楽では教室をやっており、ハープやギターのレッスンをしています。

コンサートへの出演や、学校で講師として子供たちにギターの指導を行っていたこともあります。

絵画では個展を開いたり、展示会に作品を出したりしています。

自伝的小説も出版しており、今も出版社応募用の新作を書いています。

個展など精力的に活動をされています。(写真は徳島駅前 森珈琲店での個展)

 

Q2.仕事/活動において、大切にしていること・こだわりを教えてください。

大切にしているのは「遊び心」ですね。

自分の作品に、「分かる人には伝わる」要素を入れたりするんですよ。

 

例えば自分の書いた本の中に、「お礼」と表記するところを「レイ」とカタカナで書いた部分があるんですけど、これは『フィールド・オブ・ドリームス』という映画にかけて、あえてそうしたんです。

(※『フィールド・オブ・ドリームス』の主人公の名前が「レイ・キンセラ」。矢島さんの著書の一節に、この作品の名前が登場する)

絵の中に洋楽バンドの名前を入れたり、自分の作品に好きなものを登場させるのは多いですね。

 

タランティーノ監督(映画監督)も自分の好きなものを映画の中に登場させるんですけど、それと似た感じで、好きなものを広めたいって気持ちがあるんでしょうね。

 

小説の主人公の名前「矢吹洋平」は『あしたのジョー』が好きなので、矢吹丈と白木葉子から拝借し命名しました。矢吹葉平だとやや露骨なので、矢沢永吉さんの別名「五大洋光」から洋の字にしました。ちなみに最後の章ぐらいに、「泪橋」というファンの人ならすぐわかるワードも出てきます。これもちょっとした遊び心ですね。

バイオリンを顔に見立てた独創的な一枚。洋楽バンドの名前など、好きな人には伝わる遊び心に思わずニヤリ。

Q3.「吉野川市のココが好き!」という部分を教えてください。

何とも言えない住みやすさが好きです。

やっぱり故郷なので。

お店も揃っているし、徳島市内もそれなりに近いので不便がなくていいです。

徳島県立近代美術館(文化の森)での展示。

創作パスタ&ダイニング酒場 SCENAでの展示。

Q4.オススメのお店や場所を教えてください。

「たんぽぽ(お好み焼き屋)」や「ディアブロ(ダイニングバー)」、「花杏豆」はお気に入りですね。

あと「あっぷるぽっぷ」も好きですね。

お店以外だと、鴨島公園を散歩したり、鴨島図書館で読書をすることもあります。

花杏豆 鴨島店で開催された個展の様子です。

Q5.今後の目標を教えてください。

小説をいろんな人に知ってもらいたいので、今は新人賞を狙っています。

ただ、入賞に至らなくても編集者の人の目に留まることもあるので、色々なジャンルの作品が書けるということをアピールしたいと思っています。

その為にあえてジャンルの違う作品を複数書いたりしていますね。

仕事場で作業に没頭する矢島さん。

【編集部コメント】

お会いした時の印象は、静かで落ち着いた感じ…。

そんなイメージを持ったまま、著作『1/4​窓 ヨンブンノイチウィンドウ』を拝読。

そこには、お会いした時とはまた違う印象の「矢島 耕平」(※)が息づいていました。

矢島さんが経験し感じたこと、その軌跡がリアルな感情と共に描かれています。

その生き様に触れると、不思議とパワーが湧いてくるようでした。

興味のある方はぜひ、ご一読ください。

全国の書店、もしくはAmazonなどのオンラインストア、電子書籍でも購読可能です。

 

『1/4窓 ヨンブンノイチウィンドウ』はダ・ヴィンチニュースでも紹介されました。

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※上記の著作は「矢島 耕平」名義で出版。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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