まいぷれ編集部吉野川市・阿波市~取材レポートまとめ~

川田八幡神社にて開催された例大祭(秋祭り)の様子を、まいぷれ編集部がお届けします!
本年は天候にも恵まれ、素晴らしい秋晴れの下での開催となりました。
あいにくの曇り空でスタートした昨年とは対照的に、今年は爽やかな秋空が広がっています。
やわらかな日に照らされた屋台は、例年以上に神々しい佇まいを見せています。



神社を出発した屋台は、町内をゆっくりと進んでいきます。
担ぎ手たちの勇ましい「よーい さっせー」という掛け声と、乗り子が奏でる囃子の音覚ましが町中に響き渡ります。
沿道では地域の方々が家の外へ出て、手を振ったり声をかけたりしながら、温かい眼差しで屋台を見守っていました。






ゆっくりと進む屋台は、やがて静から動へ。
激しく駆け出し、時には圧倒的なスピード感で豪快に回転を見せます。
その躍動に合わせ、乗り子の囃子も加速度的に力強さを増し、目にも耳にも祭りのエネルギーを感じさせてくれます。
担ぎ手たちは息を合わせ、力いっぱいに屋台を押し、駆け回ります。
その表情に宿るのは、溢れんばかりの活気と、祭りを楽しんでいるのが伝わってくる笑顔。
ダイナミックな回転の美しさはもちろん、重厚な屋台が人の力によって駆け巡る神秘的な光景も、大きな見どころとなっています。


合間の休憩時間には、和やかに談笑したり、お酒を酌み交わしたりする姿が見られました。
祭りの熱気が残るなか、弾けるような笑顔と楽しげな声が広がり、これぞお祭りという温かい賑わいに包まれています。





屋台が神社に戻ってくる頃には出店も並び、お祭りの賑やかな空気が一層漂ってきます。




お昼過ぎごろになると、秋の例大祭の名物、暴れ屋台の石段登りが始まります。
石段の数は何と52段。
駆けあがるだけでも大変なこの石段を、屋台を担ぎながら登っていきます。
なお、この石段登りは2回行われます。

求められるのは、腕力、バランス感覚、忍耐力、そして何より強い団結力。
担がれた屋台の重さは約1.5トン。
到底人間ひとりの力で持ち上げられるものではありません。
「みんながいるから担ぐことができる」
「だからこそ、一人ひとりが全力を尽くす」
その強い想いがひとつに重なり合ってこそ、この伝統あるお祭りは成立するのだと感じさせられます。




石段を登りきり、地域の皆様、参拝者の皆様からも拍手が沸き上がります。

境内では、巫女による「神代御宝踊り」が披露されました。
古い記録によると、かつて京都で「神いさめの踊り」として舞われていたものが徳島へと伝わり、やがて「豊年踊り」や「雨乞い踊り」として大切に受け継がれてきたとされています。
徳島県無形民俗文化財にも指定されており、地域の繁栄を深く祈る、歴史と伝統に彩られた神聖な舞です。

神社の拝殿では、米や栗などを祭神に捧げ、五穀豊穣の感謝を神に伝える神事が執り行われました。


神事も終え、めでたく例大祭終了…ではなく。
暴れ屋台は下りもあります。
全力で上った石段を、今度は降りていかなければなりません。

下りにおける難しさは、重力で増していくスピードをいかに抑え込み、安全な速度を保てるかという点にあります。
上りとは異なり、油断すると一気に加速してしまうため、担ぎ手たちは全身の力を足腰に込め、必死に踏ん張らなければなりません。

暴れそうになる屋台の勢いをチームワークで制御し、力強くブレーキをかけながら進み、無事に下りも担ぎ終えることができました!
多くの人に見守られながら、今年の例大祭も大成功!
お疲れ様でした。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。